【5月15日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のルシアン・ファーブル(Lucien Favre)監督は14日、今週末に行われるシャルケ04(Schalke04)とのルールダービーでの無観客試合に対応できるよう、クラブのスポーツ心理士と連携することが選手にとって重要だったと述べた。

 16日に予定されているホームでの一戦を前に、ファーブル監督は記者会見で「観客がいない状態での試合はまったく違ったもので、しっかりと準備しなければならない」「精神面の問題だ。それが大きな鍵になる」とコメントした。

「パスを出したりシュートを打ったりしても誰も反応しないから、われわれはそれに対した準備をする必要があった。チームにスポーツ心理士がいるのはとても助かる」

 ルールダービーでは例年、本拠地ジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park)に約8万2000人が集まり、スタジアムは威圧的な雰囲気に包まれる。

 しかし、新型コロナウイルスで7700人以上が命を落としている同国で今週末にリーグ戦が再開する中、ドルトムントは観客のいない本拠地にシャルケを迎える。

 お互いの本拠地が50キロしか離れていない両クラブのダービーはこれが通算156回目で、その歴史は1925年にまでさかのぼるが、無観客の中で開催されるのはこれが初めてとなる。

 ドルトムントはキャプテンのマルコ・ロイス(Marco Reus)やアクセル・ヴィツェル(Axel Witsel)、エムレ・ジャン(Emre Can)が欠場する見通しだが、試合に向けてコンディションが問題になるとみられているため、交代枠が通常よりも2人多い5人となったルール変更を指揮官は喜んでいる。

 ファーブル監督は「試合中に5人の選手を交代できるのはとても良いこと」と述べた。「必要になるだろう。チームは練習試合を行っていないし、実戦から約2か月遠ざかっている」 (c)AFP