【5月15日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は14日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)への中国の対応を批判する姿勢を一段と強め、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席との対話はもはや望んでいないとし、中国との国交断絶の可能性にも言及した。

 米中は、新型ウイルスの起源をめぐり非難の応酬を繰り広げており、両国間の緊張が高まっている。中国・武漢(Wuhan)で昨年12月に発生した新型ウイルス感染症について、トランプ氏は「中国から来た疫病」と称している。

 トランプ氏は、ビジネスニュース専門局FOXビジネス(Fox Business)に対し「私は(習氏と)非常に良い関係にあるが、今は話したいとは思わない」と言明。「中国には非常に失望している。今はそう断言できる」と語った。

 米国がどのような報復措置を取る可能性があるのかと問われると、トランプ氏は具体的な方法には言及しなかったものの、語調を強め「できることは多い。いろいろなことができる。すべての関係を断ち切ることもできる」と表明。「そうしたらどうなるか?」と問い掛け、「すべての関係を断ち切ると、5000億ドル(約54兆円)を節約することになる」と述べた。(c)AFP/Jerome CARTILLIER