【5月15日 AFP】米労働省が14日発表した統計によると、米国の5月9日までの1週間の新規失業保険申請件数は298万件だった。新型コロナウイルス流行による過去2か月間の失業者数は計3650万人に増加。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領らが世界最大規模を誇る米経済の活動再開を推し進める中、米国の雇用が新型ウイルス流行によって失われ続けている現状が浮き彫りとなった。

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 失業保険申請件数はこの数週間と比べると少ないが、それでもアナリストの予想を大幅に上回り、新型ウイルス流行以前の週次最多記録を超える水準を保っている。

 3月半ばに始まった企業活動の停止以降の雇用喪失数は90年前の世界大恐慌(Great Depression)に匹敵する水準となっているが、トランプ氏は統計発表をロックダウン(都市封鎖)解除による経済活動再開を呼び掛ける機会として利用し、「(経済活動を)再開している州からは良い数字が出ている。米国が活気を取り戻しつつある!」とツイッター(Twitter)に投稿した。(c)AFP/Chris Stein