【5月14日 Xinhua News】中国の吉林(Jilin)、黒竜江(Heilongjiang)両省の省境にあり、ロシアと朝鮮に接する東北虎(アムールトラ)・東北ヒョウ国家公園の管理局は13日、同公園のモニタリングシステムがシカ科の白い動物を発見したと発表した。鑑定の結果、希少動物のノロジカと判明した。

 同システムが4月5日に同公園大興溝分局管轄区域で撮影した動画には、全身が白いシカ科の動物が餌を探している様子が映っていた。

 国家林業・草原局東北虎・東北ヒョウ観測研究センターの馮利民(Feng Limin)副主任は、ノロジカは通常黄色だが、今回見つかったノロジカは珍しい白化現象が起きていると語った。古代において、白いノロジカやシカは国の宝や神獣と見なされてきた。ただ、歴史上で白いノロジカに関する記録は非常に少なく、1981年に内モンゴル自治区で1度発見されたのを除くと、文献上では18世紀の清代乾隆年間までさかのぼる。今回の発見は極めて珍しい科学記録といえる。(c)Xinhua News/AFPBB News