【5月14日 AFP】(更新)欧州医薬品庁(EMA)は14日、新型コロナウイルスのワクチンについて、現在進行中の試験データに基づく「楽観的な」シナリオでは、1年以内に準備が整う可能性があると明らかにした。

 EMAの予防接種戦略などの責任者であるマルコ・カバレリ(Marco Cavaleri)氏は、ビデオ会議システムで行った記者会見で「すべてが予定通りに進めば、(ワクチンの)一部については今から1年以内に承認の準備が整う可能性がある」と話した。

 その一方でカバレリ氏は、「これが現在の状況に基づいた予測だ。ただ再度強調しなければならないのは、これは最良のシナリオであって、開発中のすべてのワクチンが承認まで至らずに消えていく可能性があることも承知している」「遅延もあり得ることも分かっている」と述べた。

 また、早ければ9月にもワクチンの準備が整い得るとする報道については、EMAは「少々懐疑的」との見方を示した。(c)AFP