【5月14日 AFP】韓国女子ゴルフ、KLPGA選手権(KLPGA Championship 2020)が14日、レイクウッド・カントリークラブ(Lakewood Country Club、パー72)で開幕した。女子プロゴルフが新型コロナウイルス後の時を迎える中、閉鎖されたゴルフコースには鳥のさえずりとボールがカップに落ちる音、そしてカメラのシャッター音だけが響いた。

 ソウルの北に位置する楊州(Yangju)市で開幕した大会ではコースへの観客の立ち入りが禁止され、感染防止に向け、さまざまなソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)のための対策が講じられた。

 選手たちはコース上で2メートルの距離を保ち、物理的な接触を最小限に抑えるようにアドバイスされ、手袋なしでピンに触れることは禁止されている。

 ラウンドの前後にはマスクを着用しなければならないが、プレー中はマスクをするかしないかを選択できるため、この日は多くの選手がマスクを着用していなかった。

 韓国勢は女子プロゴルフの一大勢力で現在世界ランクのトップ10には4人が入っており、そのうち3人が通常であれば影の薄いこの国内大会に出場している。

 世界3位でメジャー通算2勝の朴城炫(Sung-Hyun Park、パク・ソンヒョン)や同6位で米ツアー通算10勝のキム・セイヨン(Sei Young Kim)、同10位のイ・ジョンウン(Jeong-Eun Lee6)を含む150選手は、42年の大会史で最高額となる総額約250万ドル(約2億6700万円)の賞金のうち、約18万ドル(約1930万円)の優勝賞金を争う。

 全米女子プロゴルフ協会(LPGA)が2月にそのシーズンを中断して以降、今大会は初のプロレベルの大会となっており、世界中のスポーツファンが生中継に飢えている中、米国やカナダ、オーストラリアなどの放送局にも放映権が売られている。

 韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)は「パンデミック(世界的な大流行)の中で世界初のゴルフツアーとなるため、関心は非常に高い」とのコメント文を発表している。(c)AFP/Kang Jin-kyu