【5月16日 CNS】中国・四川省(Sichuan)凉山イ族自治州(Liangshan Yi Autonomous Prefecture)昭覚県(Zhaojue)アトゥラール村で13日、断崖の上に暮らす貧しい31世帯の村人が、「人は階段、荷物はケーブル」方式で山を下りた。村人らは長い急階段を歩いて降り、麓で車に乗り換え、県の大きな街に移動、政府が建設した新居の鍵をもらって引っ越し完了となった。

 翌14日にはさらに27世帯が引っ越し、これで全84世帯の村人が全員、役所が手配した新しい居住地に移住した。

 村人らの新居は四川省の「貧困扶助移住プロジェクト」の一環として建設されたもので、現時点で最大規模の居住地だ。昭覚県の県城(県庁の所在地)に建設され、最終的には3900世帯、1万8000人が移住する予定。家の間取りは、村人の家庭構成によって分配され、面積は最小で25平方メートル、最大で100平方メートルだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News