食べちゃうぞ? 対人距離重視の「怖がらせる」マスク登場
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【5月23日 AFP】マスクから飛び出るグロテスクな舌や牙──アイスランドのデザイナーが一味変わった「怖がらせる」マスクを製作した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)におけるマスクの有効性については議論が続いているが、このマスクは飛沫(ひまつ)による感染を防ぐというよりも、むしろ対人距離を保つことが目的だ。
デザイナーのイルラリ(Yrurari)さん(本名イル・ヨハンスドッティル<Yr Johannsdottir>さん、27)は、3月と4月の外出自粛期間中に見た映画やテレビ番組から着想を得た。「距離を保つというルールのためならば、マスクを『恐ろしい』ものにしたらいいと思った。一種のジョークだった」という。
レイキャビクの工業地帯に借りている小さなスタジオの棚には毛糸が積み上げられている。横の机の上には、グロテスクな舌や牙をかたどったニット作品が数十個並んでいる。手のかかるものだと、製作に最大10時間かかるという。
ヨハンスドッティルさんのマスクはソーシャルメディアで人気を博しているが、大量生産の予定はないという。米国とオランダの織物博物館は、コロナ禍の時代の記録としてヨハンスドッティルさんのマスクの収蔵に関心を示している。(c)AFP