【5月13日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって中断を強いられている米国の各プロスポーツが再開の時期や方法について模索する中、アリゾナ州のダグ・デュシー(Doug Ducey)知事は12日、同州の自宅待機命令が解除される15日の翌日から、無観客などの条件付きでプロスポーツの再開を認めると述べた。

 この発言を受け、アリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)のデリック・ホール(Derrick Hall)最高経営責任者(CEO)は、「州が制限された環境でのスポーツイベント開催を快諾するという知事のコメントを聞けてうれしく思う」と地元紙アリゾナ・リパブリック(Arizona Republic)に語った。

 大リーグの球団オーナーと選手は、まだ開幕を迎えられていない今シーズンをどうスタートさせるかについて協議を行っている。

 報道によれば、オーナー側は早ければ7月上旬にも無観客で開幕するという案を選手に提示したという。しかし、安全面の懸念や短縮されたシーズンの補償に関する不一致を理由に、選手側がこの案に同意するかどうかは不明のままとなっている。

 3月から中断されている米プロバスケットボール(NBA)と北米アイスホッケーリーグ(NHL)は、例年であれば閉幕が迫っている今季の再開方法を必死に探している。

 一方、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は予定通り9月にシーズンを開幕させる計画を明かしたが、プレシーズン期間の準備は中断している。また、州や郡によってさまざまなソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)のガイドラインや自宅待機命令が発令される中で各チームの施設は封鎖となった。(c)AFP