【5月13日 AFP】オランダの人気ビーチで、荒天により発生した泡「波の花」にのまれサーファー5人が死亡した。警察と目撃者が12日、明らかにした。

 事故は11日、北海(North Sea)に面するハーグ(The Hague)郊外のスヘベニンゲン(Scheveningen)沖で発生、大規模な捜索活動が実施された。5人のうち2人は11日夜、海上で発見され蘇生が試みられたが死亡した。残り3人の遺体は12日、発見された。

 ハーグの夜間行政を担当する「ナイト・メイヤー(夜の市長)」のパット・スミス(Pat Smith)氏によると、犠牲者のうち2人は海外で訓練を受けた救急救命士で、オーストラリアで活動していた経験もあるという。

 スミス氏は、ラジオ局デン・ハーグFM(Den Haag FM)に対し、「彼らは訓練をしていた。すると泡の下に消えてしまった。雪崩のようだった」と語った。

 現場で撮影された写真は、スヘベニンゲン港の入り口付近の波の泡を、救助ヘリが回転翼を使って吹き飛ばす様子を捉えている。また、複数のボートによる捜索活動も行われた。

 オランダ沿岸で水難事故が起きるのはまれだが、暴風雨が発生すると状況が急速に悪化することもある。(c)AFP