【5月13日 AFP】1月にヘリコプターの墜落事故で命を落とした元米プロバスケットボール(NBA)選手のコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏らが立ち上げたマンバスポーツアカデミー(Mamba Sports Academy)が、施設名からブライアント氏の愛称である「マンバ」を外し、「永久欠名」とすることを決めた。

 アカデミーのチャド・フォークナー(Chad Faulkner)最高経営責任者(CEO)は、ブライアント氏に敬意を払うための判断だと説明し、同氏のレガシーを「独り立ち」させるべきだと話した。

 フォークナー氏とブライアント氏は、2018年に選手のトレーニングに関する事業を共同で立ち上げ、ロサンゼルス西部のサウザンドオークス(Thousand Oaks)にあるマンバスポーツアカデミーもその一つとなる。

 ブライアント氏は1月26日、13歳の娘ジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんの試合のためアカデミーへ向かっている途中、ヘリコプター事故でジアナさんら8人とともにこの世を去った。

 フォークナー氏はウェブサイト「The Undefeated」で、「われわれは、コービーは唯一無二の存在だと信じている」「そのため施設はスポーツアカデミーとして続ける。考え方としては、コービーの名はこちらでも殿堂入りにして、彼の比類ないレガシーに大きな敬意を払い、独り立ちさせるのがふさわしいということだ」と話した。

 ブライアント氏は、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)一筋で過ごした20年のNBAキャリアで5回のファイナル制覇を果たし、オールスターゲームにも18回選出された。シーズンMVPと2回のファイナルMVPにも輝いた同氏は、自身を「ブラックマンバ」と呼び、常に上を目指す姿勢「マンバ・メンタリティー」の重要性を説いた。

 また、若きバスケットボール選手だったジアナさんは、愛情を込めて「マンバチータ」と呼ばれていた。ヴァネッサ(Vanessa Bryant)夫人は、青少年スポーツを支援する家族の慈善団体の名称を「マンバ&マンバチータスポーツ財団(Mamba & Mambacita Sports Foundation)」に変更している。(c)AFP