【5月12日 AFP】(更新、図解追加)ロシアメディアによると、同国のウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の報道官を務めるドミトリー・ぺスコフ(Dmitry Peskov)氏は12日、自身が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示し、入院していることを明らかにした。ロシアの感染者数は同日、23万人を超え、世界で2番目の多さとなった。

 タス通信(TASS)およびインタファクス通信(Interfax)によると、ペスコフ氏は「体調不良だ。治療を受けている」と述べたという。ロシアではミハイル・ミシュスチン(Mikhail Mishustin)首相らも検査で陽性だったと発表しており、政権中枢で陽性が出たのはペスコフ報道官が4人目。

 ロシアの新型ウイルス感染者数は12日、23万2243人に増加。130万人以上の感染が確認されている米国に次ぐ多さとなった。ただ当局は感染者数の多さは大規模な検査によるものであり、致死率が比較的低水準にとどまっていることをロシアの対策が奏功している証拠としている。

 経済活動の再開を急ぐプーチン大統領は11日、全土を対象に3月下旬から実施していた「非労働」期間の終了を発表。国内では12日から封鎖措置の緩和が始まった。(c)AFP