品種改良やスマート化で16年連続増産、中国の食糧生産
このニュースをシェア
【5月16日 東方新報】中国の国務院予防抑制連合メカニズムが先月28日に開いた記者会見によると、同国の食糧生産は16年連続で増え続け、2004年比で54%増となったという。新型コロナウイルス肺炎の影響とサバクトビバッタ被害の拡大で世界的な食糧不足の予測が流れ、中国でも食糧の買いだめ騒動が起きた地域もあるが、そうした懸念は否定されている。
会見では、農業農村部科学技術教育局の廖西元(Liao Xiyuan)局長が詳細を説明し、中央財政の大きな支持により、現代農業産業技術の体系化が進み、農業方面の科学研究プロジェクトの実施や国家農業科学イノベーション連盟などの建設によって科学技術的成果が得られたという。
特に優良品種の登場によって高品質、高生産が進んでおり、この16年の間に5~6世代品種が更新されているという。また、トラクターなどの農耕機器の自主開発も進んでおり、中国版GPSでもある北斗システムをつかった自動農耕作業や、大型節水噴水かんがいシステムなどが農業の効率化を一気に進めた。災害予防においても害虫害病の流行規律や災害メカニズム分析をもとに、かなり正確に予測できる技術が開発され、安全で効果的な農薬散布などに応用され、被害を未然に防ぐことに成功している。
さらにAI導入による農業のスマート化が進み、耕作のリモートコントロール、水や肥料、農薬の最適化、無人田植え機などの技術などに幅広く応用されている。今後も、ビッグデータ分析や5G技術の応用、農業ロボットなどの先端技術によって、さらに食糧生産のスマート化はレベルアップされていくと期待されている。
新型コロナウイルス肺炎の世界的大流行を受け、農業輸出国が主要穀物の輸出禁止措置をとっていることから、食糧入国の中国では、米や食用油の買い占め現象が一部地域でおきているが、中国当局は繰り返し、中国の食糧生産が安定していることを強調している。2019年の食糧総生産量は6.64億トンで、前年比0.9%増。小麦、トウモロコシ、米の最大食糧の備蓄は2.8億トン以上で一年間の平均食糧消費2億トンを上回る量の備蓄があり、完全自給自足ができるレベルを実現しているという。(c)東方新報/AFPBB News