【5月13日 CNS】10トン近い貨物を積み込んだ奥凱航空(Okay Airways)のフライトBK3209が10日午後、武漢天河国際空港(Wuhan Tianhe International Airport)から日本の関西国際空港へと飛び立ち、武漢と大阪を結ぶ定期空路が正式に開始した。9日には武漢と日本を結ぶコンテナ水上輸送の定期航路も始まった。

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 武漢天河空港と関西国際空港の定期空路は奥凱航空が輸送を担い、機体は737-900を使用し毎週7フライト運航する。空路で輸送される貨物は現時点ではスクなどの感染症対策物資のほか、国際ネット通販の日用品や高精度設備や部品などだ。

 同空路は航空物流の「湖北機場集団航空物流」と国際ネット通販の「武漢大道衆採科技」の2社が提携し、この前に臨時チャーター便を共同運航したことをベースとして実現した国際定期航空貨物便だ。先月8日に営業を再開した武漢天河空港にとって、初めて就航した国際定期路線となった。5月末には、武漢と東京をつなぐ定期便が運航開始となる見込みだ。

 武漢市の陽邏港(Yangluo)一期埠頭(ふとう)では9日の午後5時30分、貨物船「華航漢亜2号」が感染症対策物資と工業産品が入ったコンテナを積載し日本へ向け出航した。ここに至って、武漢と日本を結ぶ水上輸送の直行定期船が運航を開始し、揚子江の中流域から海外を結ぶ初の国際定期航路となり、武漢とその周辺の華中地区にとって新たな対外貿易のルートとなった。

 武漢から日本に至るコンテナによる河川輸送+海上輸送の定期航路は毎週一本、往復には14日間かかる。「華航漢亜1号」と「華航漢亜2号」の2隻を運航。武漢陽邏港を出航すると、揚子江を経て直接日本へ向かい、日本では神戸、大阪、名古屋の3港に寄港するとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News