【5月11日 AFP】フランスとスペインは11日、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を緩和し、部分的な自由を取り戻した。規制解除に向けた長い道のりの第一歩を踏み出したことになる。

 フランスでは同日、約8週間ぶりに外出許可書を携帯せずに出歩くことが可能となった。小学校には教員が出勤し始め、一部店舗は営業再開に向かっている。このため、首都パリの地下鉄の利用者数は急増した。

 スペインでは、多くの人が屋外のバーやレストランで友人や家族に会う計画を立てた。しかし首都マドリードやバルセロナ(Barcelona)などの感染拡大地では、外出制限措置が継続されている。

 両国ではこのところ、新型ウイルスによる死者数が減少傾向にある。フランスでは10日、同ウイルスによる死者数が、先月初旬以降で最も少ない70人だった。スペインでも、1日当たりの死者数は200人未満となっている。(c)AFP