【5月11日 AFP】リビアの国民統一政府(GNA)は10日、前日に首都トリポリへのロケット弾攻撃があり、子ども1人を含む民間人少なくとも4人が死亡し、同国で唯一機能していた空港も被害を受けたと発表した。

 国連(UN)の承認を受けたGNAは、9日の攻撃は、昨年4月より首都制圧を目指して軍事組織を率いるハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)司令官によるものだと非難した。

 GNAを支援するトルコは、被害を受けた空港を引き合いに出しながら、トルコ政府の任務と「利益」への攻撃が続く場合には、ハフタル氏の組織を標的にすると警告した。

 GNAはフェイスブック(Facebook)で、ハフタル氏の組織が「100以上のロケット弾やミサイルを首都中心部の住宅地に撃ち込んだ」と発表した。

 GNA保健省のアミン・ハシェミ(Amin al-Hashemi)報道官によると、首都南部の労働者階級の人々が多く住む2地区で、5歳の少女1人を含む少なくとも4人が死亡し、16人が負傷したという。

 また、GNAの発表によると、数十発のロケット弾がミティガ(Mitiga)空港に撃ち込まれ、民間機1機が被弾したという。同機は新型コロナウイルスの流行により国外で足止めされているリビア国民を迎えに行くための準備をしていた。(c)AFP/Rim Taher