【5月11日 AFP】(更新、写真・図解追加)イラン軍は11日、海軍の演習中にミサイルの誤射が発生して艦艇1隻に当たり、19人が死亡、15人が負傷したと発表した。

 国営テレビが公式ウェブサイトで報じたところによると、10日午後、イラン南部バンダルジャスク(Bandar-e-Jask)沖で、支援艦「コナラク(Konarak)」が事故に遭ったという。事故当時、コナラクに何人が搭乗していたかは不明。

「演習用の標的を移動させた後、同艦がその標的から十分な距離を取らなかったため(ミサイルが)当たった」と、同テレビは説明している。

 タスニム(Tasnim)通信は、ツイッター(Twitter)への英語による投稿で、コナラクがペルシャ湾(Persian Gulf)での実弾演習中に、モッジ級フリゲート艦「ジャマラン(Jamaran)」による「誤射」を受けたと伝えた。

 報道によると、全長47メートルのヘンディジャン級後方支援艦コナラクは巡航ミサイル4基を搭載。オランダ製で、1979年のイスラム革命以前に購入したものだという。

 軍は、コナラクが「専門調査のため」えい航されて既に着岸したと明かすとともに、さらなる情報が公表されるまで「臆測は避ける」よう呼び掛けた。(c)AFP