【5月11日 AFP】米ニューヨークのビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は10日、新型コロナウイルス感染との関連が疑われる炎症性疾患の発症例が子どもの間で増加していることに「非常に大きな懸念」を表明した。ニューヨーク州ではこの疾患で少なくとも3人が死亡している。

【解説】新型コロナ、子どもへの危険性は? 学校には行くべき?

 問題となっている疾患は、長引く発熱、発疹、腹痛、嘔吐(おうと)などの症状を引き起こし、血管や心臓の炎症を招くこともあるなど、川崎病や毒素性ショック症候群(TSS)との類似が指摘されている。

 デブラシオ市長は、市内で子ども38人の発症が確認され、さらに9人が確定診断を待っていると述べた。

 この発表の直後、ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は、州内で85人がこの疾患を発症している可能性があり、州公衆衛生局が調査していると発表した。同局のハワード・ザッカー(Howard Zucker)局長によると、これまでに5歳児や小学生ら3人がこの疾患で死亡している。

 クオモ知事によれば、さらに2人の死亡例についてこの疾患との関連を調査中だという。(c)AFP