【5月11日 AFP】新型コロナウイルスの影響で閉鎖されている南仏アンティーブ(Antibes)のテーマパーク「マリンランド(Marineland)」でこのほど、昨年末に生まれたホッキョクグマの三つ子の赤ちゃんが歩く姿が、初めて報道陣に公開された。

 マリンランドのダミアン・モンテ(Damien Montay)園長は、「できるだけ早く、今年の夏にも人々をまたお迎えできることを願っています」と語った。同園は11日まで、3匹の名前の投票を実施している。

 3匹の名前には二つずつ候補が決められており、どちらかを選んで投票する。ぽっちゃりとして大胆な性格の一番上のホッキョクグマにはインディアナ(Indiana)かマトスカー(Matoskah)、2番目にはタラ(Tala)かカヤ(Kaya)、控えめでお昼寝が大好きな末っ子にはユマ(Yuma)かテケア(Tekea)だ。

 生まれた当初の体重は500グラムほどで、とても小さく弱々しかった3匹はすくすくと成長し、現在の体重は20キロほど。健康に育てば、1歳になる頃には100キロを超えるという。

 国際自然保護連合(IUCN)によると、ホッキョクグマの個体数は今後数十年で30%以上減少する可能性が高いという。温暖化で生息地の海氷が失われることで、ホッキョクグマの生存が脅かされている。

 映像は5日撮影。(c)AFP