【5月11日 AFP】新型コロナウイルス危機に見舞われているイタリアで、十分な食料を得られていない子どもがおよそ70万人に達している。同国の農業生産者団体「コルディレッティ(Coldiretti)」が10日明らかにした。

 コルディレッティは、学校閉鎖で低所得家庭の子どもが給食を食べられなくなり、経済的打撃は一層深刻化していると指摘。「牛乳や食べ物の支援を必要とする15歳未満の子どもは現在70万人に上る」と明らかにした。

 貧困に直面しているのは季節労働者や臨時職員、小規模事業者や小売業者などで、大抵の場合貯蓄がなく、公的支援の対象外となる不法労働者も、深刻な状況にある。

 一方で、イタリア国内の多くのチャリティー団体が支援提供を試みている。コルディレッティが行った調査では、回答者の39%がチャリティー団体に募金や食料の寄付を通じて協力する意思があると答えた。(c)AFP