【5月10日 AFP】インド南部チェンナイ(Chennai)で、薬剤師が新型コロナウイルス治療のために製造した薬品を服用して死亡し、その上司も病院に搬送された。警察が9日、明らかにした。

 ハーブ薬を扱う会社で働いていた2人は、酸化窒素と硝酸ナトリウムを調合した治療薬を自宅で試験。地元警察のアショク・クマール(Ashok Kumar)本部長によると、47歳のK・シバネサン(K Sivanesan)さんが現場で死亡した。もう一人の男性は、中毒症状から回復しているという。

 同本部長によると、シバネサンさんはインターネットで調べものをした後、地元の市場で化学薬品を購入して薬を製造した。

 これまでに30万人近くが死亡した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬をめぐっては、世界中で新薬の開発競争が繰り広げられている。(c)AFP