【5月10日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーの一つ、ザ・メモリアルトーナメント(The Memorial Tournament)が、新型コロナウイルスへの感染防止に必要なソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の取り組みの一つとして、ギャラリー用バッジに埋め込んだRFID(無線ID)タグを使うことを明かした。

 ザ・メモリアルトーナメントはメジャー18勝の帝王ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏がホストを務める大会で、オハイオ州ダブリン(Dublin)のミュアフィールド・ビレッジGC(Muirfield Village GC)で今年は7月16日から19日に開催される予定となっている。

 ディレクターのダン・サリバン(Dan Sullivan)氏は、ビデオ通話サービス「ズーム(Zoom)」を使ったプレゼンテーションで「これでどのくらいの人数がどこに集まっているか、コース周辺の状況を常に把握できる」とハイテクバッジの利点を紹介した。

 米誌ゴルフ・ダイジェスト(Golf Digest)による電話インタビューでサリバン氏は、コースへ出る少人数のマーシャルにトラッキングデータへのアクセス権を与え、人が集まっている場所があれば距離を空けるよう促してもらうと説明した。

 サリバン氏は、他にも感染防止策を用意していることを明かし、客席を取り除き、スタッフとボランティアにマスクを着用させるなど、アナログな対策も実施していくと話している。入場者数も制限する予定で、入場前には検温を求めるという。(c)AFP