【5月9日 AFP】物議を醸している総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」のイベントが、ファイターの一人に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性者が出たにもかかわらず、予定通り9日に米フロリダ州ジャクソンビル(Jacksonville)で開催されることになった。

 ブラジル出身のミドル級ファイター、ジャカレ・ソウザ(Ronaldo Jacare Souza)は、8日に行われた検査で陽性と診断されて試合から除外された。同選手の陣営では、他にも2人が陽性反応を示した。

 今週はじめに現地入りしていたソウザは、無観客でテレビ中継される「UFC249」の前座で、ユライア・ホール(Uriah Hall、ジャマイカ)と対戦する予定だった。前日計量の際にはマスクを着用し、同じくマスクと手袋を着けていたホールとは一定の距離を保っていた。

 新型コロナウイルスの症状が出ていないソウザはリングに上がらないものの、他の11試合は予定通り行われることになっている。大会関係者によると、他のファイター23人は、いずれも検査で陰性だったという。(c)AFP