【5月9日 AFP】サッカーの競技規則を管理する国際サッカー評議会(IFAB)は8日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)後に再開した試合で、5人の交代枠が許可されることになると発表した。

 IFABは発表文の中で、「選手の健康を守るため」、規則の一時的に変更する国際サッカー連盟(FIFA)の提案に合意したと述べた。

 試合再開時に失われた時間を補おうとする中で、各チームは過密日程にさらされる可能性があり、この一時的措置は選手たちのフィットネスレベルにも影響を及ぼすことが予測される。

 1試合で5人を交代させられるものの、「混乱を避けるため、各チームが交代を行う機会は3回まで」となり、ハーフタイムや延長戦の前にも交代が可能となる。

 この変更は今年12月31日までに終了する大会で適用されるが、FIFAとIFABは期間延長に含みを持たせた。

 IFABは「この一時的な変更を適用するかどうかの決定は、各大会主催者の裁量に委ねられる」とし、さらにFIFAと共に「一時的な改正をさらに延長する必要があるかどうかは、後々決定する」としている。

 つまり、この措置は2020-21シーズン全体と、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により1年延期されたサッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)まで維持される可能性があることを意味する。

 関係者は「仮にこの措置が有効であれば、欧州サッカー連盟(UEFA)がこれを採用することもできる」と語っている。(c)AFP/Eric BERNAUDEAU