【5月9日 AFP】サッカー韓国Kリーグは8日、新型コロナウイルスの影響で遅れていたシーズンが開幕し、4万2477席を誇る巨大な全州W杯スタジアム(Jeonju World Cup Stadium)にファンの姿はなかったものの、リーグ史上最多となる世界のテレビ視聴者数を記録した。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)でサッカー界の大半が活動停止状態となっていた中、Kリーグはどのリーグよりも先に息を吹き返し、派手なゴールセレブレーションやののしり合いを禁じるなどの感染予防策を講じた上で試合が行われた。

 当初の予定から大幅に遅れてのシーズン初戦では、昨季リーグ王者の全北現代(Jeonbuk Motors)と韓国FAカップ(Korean FA Cup)覇者の水原三星ブルーウイングス(Suwon Samsung Bluewings)が対戦し、スタジアムに観客を入れることは認められていないものの、試合はスポーツに飢えていた大勢の海外ファンに向けて中継された。

 そして試合が始まると、通常であれば鳴り響くようなファンの大合唱でかき消されていた選手の叫び声やボールを蹴る音がスタジアムに響き、時折、録音された全北現代のサポーターによるチャントがスピーカーから流された。

 今季最初のゴールとなったのは、全北現代のベテランストライカー李東国(Dong-Gook Lee、イ・ドングク)が83分に決めたヘディングシュートだった。Kリーグの安全ガイドラインでは肉体的接触を伴う派手なセレブレーションが禁じられているため、李はチームメートと一緒に、新型コロナウイルス患者の治療に当たる医療従事者への「敬意」を表すポーズで得点を喜んだ。

 試合はこのまま1-0で全北現代が勝利。選手たちは指示通り、試合の前後には握手の代わりに拳を付き合わせていた。

 厳しい安全ガイドラインの下で行われたこの試合は、新型コロナウイルスによる活動停止後では最初のサッカー中継となり、今後はシーズン再開を目指している他のリーグでも同様の光景が見られるだろう。

 世界中のファンが長期にわたりスポーツのライブ中継を取り上げられている中、ウイルスの大流行で2か月遅れの開幕となったKリーグは、英国やドイツそしてオーストラリアなど世界36の国と地域の放送局と1シーズンの契約を結んだ。

 昨季のKリーグはわずか6か国と放映権を結んだだけで、相手はすべてアジアの国だった。(c)AFP/Kang Jin-kyu