【5月9日 AFP】中国国務院(内閣に相当)は8日、新型コロナウイルス流行により数か月にわたって閉鎖されてきた全国の映画館、娯楽施設、スポーツ施設の再開を認める指針を発表した。

 国務院の指針は、屋内の文化施設や娯楽施設、屋外のレジャー施設、観光名所を、入場者数の制限などの措置を講じた上で再開することを認めている。ただ、再開の具体的な時期は示されていない。

 指針によると、文化施設では「必要な会議や展示会」を開催でき、ホテルやレストラン、ショッピングモール、スーパーマーケットは全面的に営業できるようになる。

 再開した施設では、入場者にマスクの着用とソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を義務付ける必要がある。

 世界の多くの地域は依然として封鎖措置を実施しているが、中国では新型コロナの流行は落ち着きを見せており、企業活動や学校の再開、移動制限の解除が進んでいる。

 中国本土では過去5日間、新たな国内感染者が報告されておらず、現在、全ての県(省などより下位の行政区画)が「低リスク」に分類されている。

 国務院の指針が中国全土でどのように、またいつから実施されるのかは明らかにされていない。(c)AFP