【5月10日 Xinhua News】中国・江西省(Jiangxi)宜春市(Yichun)袁州区天台鎮出身の鄭富平さん(42)は、17歳の時に突発性視神経萎縮と診断され、その後視力が急速に低下し、ほぼ全盲となった。病気で働けなくなった鄭さんは、故郷に帰らざるを得なくなり、生活が困難を極めたこともあった。

 2014年、ターゲットを絞った貧困支援により、鄭さんは貧困者に認定登録され、最低限の生活保障を受けることで急場をしのいだ。ちょうどこの頃、鄭さんの状況を知った同区の身体障害者連合会が「貧困支援牛」の飼育を勧め、飼育技術を教え、牛や補助金を支給した。

 その後、鄭さんは、村の貧困支援機関の協力を受けて飼育規模を拡大。地元の優れた自然条件を生かしながら、クロヤギの放し飼いも始めた。今では年収が10万元(1元=約15円)を超え、ついに貧困からの脱却を果たした。さらに事業を軌道に乗せた鄭さんは、畜産業の「王」として名をはせるようになった。(c)Xinhua News/AFPBB News