【5月9日 Xinhua News】中国・浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)に本社を置く中国の多国籍自動車部品メーカー「万向集団(Wanxiang Group)」はこのほど、米国の12州に計110万枚のマスクと5万枚の保護マスクを寄付する第1弾として数千箱のマスクを発送した。

 マスクが入っている各箱には「未来は必ずある。希望が断たれることはない」とのメッセージがはられている。寄付先は、イリノイ、ミシガン、アイオワ、ウィスコンシン、インディアナ、ミズーリ、テネシー、デラウェア、ミシシッピ、コロラド、サウスダコタ、ルイジアナの12州。

 マスクが発送される前に、ミズーリ州のボブ・ホールデン元知事は同州の自宅から、シカゴ北西郊外にある万向集団の米国本社に集まった中国の趙建シカゴ総領事と万向集団米国法人の倪頻社長とビデオチャットを行い、感謝の意を表明した。

 趙氏もホールデン氏に対し、中国人と米国中西部の非常に重要な懸け橋となってくれたとして感謝の意を表明。趙氏は、中国が今年に入ってから新型コロナウイルスによる肺炎との闘いで最も困難な時期にあったときに、米国の企業と国民から受けた支援と協力を振り返り、「私たちは、共に手を携えることで、ここ米国中西部の人々が新型肺炎の拡大を抑制できると考えている」と述べた。

 また、インディアナ州のジェームズ・シェリンジャー商務長官は、「先の見えないこの大変な時期」に同州に10万枚のマスクを寄付した万向集団に謝辞を述べ、「この寄付は、州の備えを進める上で重要なものであり、私たちの地域社会で多数の人命を守るのに役立つ」と話した。

 倪氏は、万向集団が中国にさらに多くのマスクを注文していることを明らかにし、「(米国内の)地元の病院と私たちが一緒にできることも、もっとたくさんある」と述べ、万向集団は地元の団体との連携を楽しみにしていると付け加えた。(c)Xinhua News/AFPBB News