■特に弱者となる少女たち

 国連によると、気候変動によって移住を余儀なくされている人の8割は女性だ。ケッサールさんの母親のムサカ・フェルナンダ(Mousaka Fernanda)さん(47)は何とか同じ村にとどまって、できる限りのことをして子どもたちを養おうとしている。夫は昨年、約20キロ離れたルバンゴ(Lubango)市で警備員の職を見つけた。しかし、めったに仕送りをしてこない。

「子どもたちは、父親がいなくて泣いているのではない」。フェルナンダさんはトウモロコシの芽を取り出し、乾いて絡まったひげを見せながらこう言った。「子どもたちは私に向かって、何か食べ物を探してと言って泣く」

 干ばつに見舞われてから、フェルナンダさんは食料を買うために自家製の酒を売っている。2杯の酒を売って買えるトウモロコシは1キロ余りだ。自分と子どもだけでもそれでは十分ではないのに、身の回りのことができなくなった年老いた母にも分けなければならない。

 人道支援NPO「ワールド・ビジョン・アンゴラ(World Vision Angola)」の児童保護専門家、アナイナ・ロウレンソ(Anaina Lourenco)氏は「干ばつのとき、特に弱者となるのは少女たちだ」と指摘する。「幼いきょうだいの面倒をみる責任を負うのは大抵少女たちで、彼女たちの教育が犠牲となる」

 映像は取材に応じたフェルナンダさんら。2月15、16日撮影。(c)AFP/Sofia CHRISTENSEN