【5月8日 AFP】米民主党の大統領候補指名を確実にしたジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領に対し、27年前に性的暴行を受けたと告発した女性が7日、大統領選撤退を要求した。うそ発見器を使った検査を受ける意向も示している。

 バイデン氏の上院議員時代の事務所スタッフだったタラ・リード(Tara Reade)さん(56)は3月、自身が29歳だった1993年に連邦議会議事堂(Capitol Hill)の廊下でバイデン氏から性的暴行を受けたと告発した。それによると、リードさんを壁に押し付けたバイデン氏は、両手を「スカートの下」に入れて体に触ったとされる。

 リードさんは7日に公開された米ジャーナリストのメーガン・ケリー(Megyn Kelly)氏とのインタビューで、「ジョー・バイデン、表に出て責任を果たしてください。あなたは人格的に米大統領に立候補するべきでなはい」と訴えた。

 ケリー氏が「バイデン氏の撤退を望むか」と尋ねると、「そうしてほしいが、彼はそうしないだろう」とリードさんは答え、謝罪には「少し遅すぎる」と付け足した。

 リードさんはまた、何があったかを宣誓証言するつもりは「大いに」あると語った。うそ発見器を使った検査を受ける気はあるか問われると、バイデン氏にこそ受けさせるべきだと述べた上で、「ジョー・バイデンが受けるなら、私も受ける」「でも、私は犯罪者ではない」と話した。(c)AFP