【5月8日 AFP】新型コロナウイルス対策でソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)が求められる中、オランダの首都アムステルダムで、小さなガラス温室を利用した新しい外食スタイルの試みが行われている。

 オランダでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受け、3月16日から飲食店が閉鎖されている。待ち望まれるレストランの再開に向けて、アート施設のメディアマティック(Mediamatic)では小型温室を活用した外食スタイルの可能性を実験中だ。

「コロナによって、私たちはおもてなしの手法を考え直さざるを得なくなっている」と、メディアマティックのウィレム・ベルトーベン(Willem Velthoven)代表はAFPに語った。

 メディアマティックでは小型のガラス温室を用いたアート企画を行ってきた。そこで、「まずはこの狭い空間に座ってみて、居心地はどうか、安全に食事を提供できるか、確かめてみよう」ということになったのだそうだ。「実際のところ、かなりうまくいっている」という。

 運河沿いに設置された5つの温室の中には、それぞれ小さな丸テーブルと2脚の椅子が置かれている。レストランが再開したら外食に出たいが混雑は避けたいと思う人には、もってこいの環境といえる。

 給仕するスタッフは温室の外から料理を手渡すが、客との「偶発的なやりとり」が起きる場合に備えてフェースガードを着用している。(c)AFP