【5月8日 Xinhua News】中国の測量チームは6日、世界最高峰のチョモランマ(Qomolangma、エベレストのチベット名)の標高を再測定する任務を行うため、ベースキャンプを出発して頂上に向かった。中国自然資源部のプロの登山家と測量士が集まった30人以上の測量チームは、登山の好天気を逃さずに最適な時間に頂上を目指す。

 測量士らは、4月初旬に中国南西部チベット自治区(Tibet Autonomous Region)シガツェ市(Shigatse)ティンリ県(Tingri)にある標高5200メートルのベースキャンプに到着し、高地での登山と測量技術に関する訓練を受けた。

 国家体育総局登山管理センターの王勇峰副主任によれば、頂上での測量には全地球航法衛星システム(GNSS)や重力計などが使用される。

 任務の中核は、チョモランマの標高を正確に測定することにある。測定結果は、地球力学などの分野の研究に利用され、山頂の積雪量、気象、風速などの正確なデータは、氷河の観測や生態学的な環境保護に関係した研究にとって直接的な資料となる。

 世界最高峰のチョモランマは、中国とネパールの国境に位置し、北側はチベット自治区シガツェ市にある。

 中華人民共和国が1949年に成立して以来、中国の測量チームはチョモランマで6回にわたる測量と科学的研究を行い、標高について、1975年に8848・13メートル、2005年には8844・43メートルと発表した。(c)Xinhua News/AFPBB News