【5月8日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は7日、W杯(World Cup)の歴代最多得点記録を保持する元同国代表FWのミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)氏をアシスタントコーチに迎えると発表した。契約期間は2021年6月まで。

 4度出場したW杯で通算16ゴールを挙げ、2014年のブラジル大会(2014 World Cup)でドイツの優勝に貢献した41歳のクローゼ氏は、「非常にうれしく思う。仕事をとても楽しみにしている」とコメントした。

 新型コロナウイルスの影響で3月中旬から中断しているリーグ戦の再開が来週末に迫る中、クローゼ氏は17日に予定されているウニオン・ベルリン(1. FC Union Berlin)とのアウェーゲームでベンチに座るとみられている。

 自身もバイエルンで活躍し、この2シーズンはクラブのU-17チームを率いてきたクローゼ氏は、古巣でアシスタントコーチを務めることは自身の指導者キャリアにおける「次のステップ」だと述べた。

 2014年W杯でドイツのアシスタントコーチを務めていたハンジ・フリック(Hansi Flick)監督と再会することになったクローゼ氏は、「われわれは仕事面でも人間性の部分でも互いに尊敬し合っている」と独誌キッカー(Kicker)に語った。

 ドイツ代表として137試合に出場し71得点をマークしたクローゼ氏について、フリック監督は「世界最高レベルでプレーした経験を持つ『ミロ(クローゼ氏の愛称)』は、コーチ陣にとって最高の補強」と述べた。

 バイエルンでは150試合に出場し53得点を挙げたクローゼ氏は、2011年にラツィオ(SS Lazio)に移籍。イタリア・セリエAで5シーズンプレーした後、現役を引退した。

 バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は「彼はここ15年から20年で最も成功したドイツ人ストライカー」「特にチームのストライカーたちは、彼がコーチであることの恩恵を受けることになるだろう」と語った。(c)AFP