【5月9日 Xinhua News】うららかな陽気が続く中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の観光名所「車師古道」では、気温が上がるにつれて、青々とした若葉が春の爽やかさを醸し出している。

 車師古道は、同自治区昌吉回族自治州(Changji Hui Autonomous Prefecture)ジムサル県泉子街鎮大竜口から南へ天山を越えて同自治区トルファン市(Turpan)魯克沁(ルクチン)鎮まで続く道で、「金嶺古道」とも呼ばれる。漢・唐代以降は、シルクロードの中央ルートと北ルートを結ぶ近道にあたり、古代の西域の国、車師の前国(現在のトルファン市)と後国(現在のジムサル県)を結んでいたことから「車師古道」と称される。

 古道の全長は約80キロメートル、最高標高地点は3400余メートル。2千年余りの間、天山山脈の南部・北部の交易のほとんどが、この道を通じて行われてきたという。(c)Xinhua News/AFPBB News