【5月7日 AFP】韓国政府は7日、朝鮮戦争(Korean War、1950~53年)の開戦から70年となるのに合わせ、外国人退役軍人らに感謝の意を表すため、マスク計100万枚を贈ると発表した。

 韓国政府によると、朝鮮戦争には、米英など国連(UN)に加盟する22か国から200万人近くの兵士や軍医らが参加したという。

 その後復興を果たした韓国の経済規模は世界12位になり、新型コロナウイルスの大流行への対応も広く評価されている。

 退役軍人などの関連施策を担当する国の機関である国家報勲処は、朝鮮戦争に兵士らを送った「22か国すべてが現在、新型ウイルスにより困難を強いられている。平均年齢88歳と、同ウイルス感染症のリスクが大きい高齢の退役軍人にマスクを提供することは急務だ」と発表し、このマスクは「70年前に受けた奉仕」に対する韓国の感謝の意を象徴するものだと説明した。

 存命する外国人退役軍人は40万人と推定されている。22か国のうちほとんどの国で、韓国大使館がマスクの配布を行うという。

 国家報勲処の関係者はAFPに対し、「国ごとに異なる計画を立てているが、計画の一つは、可能な限り大使館職員が退役軍人の各戸を訪れてマスクを届けるということだ」と明かしている。(c)AFP