【5月8日 Xinhua News】中国・陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)の林業科学院秦嶺ジャイアントパンダ繁殖研究センターで、飼育員として働く李蓉さんは、午前8時に出勤すると、パンダたちにミルクや餌を与え、運動や遊びの相手をしながら体調や気分の変化を観察する。午後6時の退勤時間まで、一日中、パンダたちと共に過ごす。

 同センターは秦嶺山脈の終南山の麓にあり、パンダの繁殖・飼育に関する多くの難題を克服してきた。人工繁殖・飼育の技術を確立し、これまでに18回の出産と20頭の繁殖に成功している。

 昨年は7月に「佳佳(ジャジャ、Jia Jia)」と「園園(ユアンユアン、Yuan Yuan)」の「竜鳳胎(雄と雌の双子)」、8月に「秦酷児(チンクール、Qin Kuer)」が生まれた。李さんによると、3頭はそれぞれ全く違った性格で、双子の兄に当たる佳佳は甘えん坊、妹の園園は外向的で活発、秦酷児はおっとりしている。

 飼育員は休日を除き、基本的に山から出ることはない。単調な生活になりがちだが、李さんは「私は動物医学専攻で、性格もどちらかというと内向的。卒業後すぐに都会のペット専門動物病院で実習をしたが、いつも騒がしいと感じていた。ここの環境はとても気に入っている。パンダもうるさい環境が苦手なので、お互いぴったりの組み合わせだと思う」と話した。これからも赤ちゃんパンダたちの成長を見守っていきたいという。

 李さんは「以前は成年パンダの世話をすることが多かったので、赤ちゃんパンダについては十分に理解が深まっていない。パンダたちと一緒に成長しながら、自分を高めていくこと。それが今後の努力目標」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News