【5月7日 AFP】イスラエルの最高裁判所は6日、右派のベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と中道派の野党指導者ベニー・ガンツ(Benny Gantz)元軍参謀総長による連立政権の樹立を認める判断を下した。新政権は来週13日にも組閣される見通し。

 イスラエルでは過去1年間に3回総選挙が行われたものの政治混乱が続き、ネタニヤフ氏が暫定政権を継続させてきた。4月にネタニヤフ氏とガンツ氏が統一政権樹立で合意したが、収賄罪で起訴されているネタニヤフ氏の首相就任は違法だとして、反対勢力が訴えていた。

 だが、最高裁はネタニヤフ氏による「新政権の組閣を阻む法的根拠はない」と判断した。

 連立政権は両氏の合意に基づき3年を期限とし、最初の1年半はネタニヤフ氏が首相を続投、残る1年半はガンツ氏が首相を引き継ぐ。閣僚ポストは、ネタニヤフ氏の右派与党「リクード(Likud)」とガンツ氏の中道野党連合「青と白(Blue and White)」で分け合うこととなる。(c)AFP