【5月7日 AFP】新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)措置が緩和された州や自治体に拠点を置く米プロバスケットボール(NBA)チームが、個人練習に限定して球団施設を8日から開放できる見通しとなった。

 NBAはユタ・ジャズ(Utah Jazz)のルディ・ゴベール(Rudy Gobert)が新型ウイルスの検査で陽性反応を示したことを受け、3月12日から中断しており、施設開放は2019-20シーズン再開に向けた第一歩となる。しかし、リーグは再開への具体的な日程を明らかにしておらず、最新のウイルスの状況によって計画を変更する可能性があるとしている。

 NBAはレギュラーシーズンの約1か月分とプレーオフの約2か月分を残して中断しており、当初は約3週間前にプレーオフが始まっている予定だった。

 なお、すべてのチームが施設を開放できるわけではなく、安全対策が必須となるため、施設開放を選択しないチームもあるかもしれない。また、カリフォルニア州の封鎖措置により、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)とロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)は今後もチーム施設で練習できない見通しとなっている。

 選手の施設利用が認められるチームと認められないチームの公平性が担保されないことも懸念されているが、リーグはこの問題に対する解決策も現時点で発表していない。

 個人練習には多くの安全対策が施されることとなり、一度にコートに立てるのは4選手に限られ、それぞれ別のリングを使い、選手間でのパス交換は禁止される。また、コーチは練習に参加できない。

 複数の報道によると、リーグは練習ごとにボールを殺菌消毒することや、所属チーム以外の球団施設における選手の練習を認めないなど、選手とチームに対する追加条件の詳細を発表する見通しだという。

 報道では、選手はフィジカルトレーニングの間を除きマスクの着用が義務付けられ、施設に入る際は検温される。また、ボールを拾うスタッフはマスクと手袋の着用が必須となる。(c)AFP