【5月7日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)は6日、選手の新型コロナウイルス検査を開始した。来月の再開が提案されている同リーグでは、各クラブが制限付きでの練習再開に向けて準備を進めている。

 バルセロナのキャプテンであるリオネル・メッシ(Lionel Messi)やアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)らは、1人ずつ車でチームの練習施設に到着する様子が撮影された。

 エデン・アザール(Eden Hazard)やカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)らレアル選手も、マドリード郊外にあるトレーニング施設でチェックを受けた。

 一般的に48時間以内に結果が判明する新型コロナウイルスの検査は、各チームが練習再開を前に従わねばならない厳格な医療手順の一環となっている。

 スペイン政府は前週、新型コロナウイルスのロックダウン(都市封鎖)措置について、4段階に分けて解除を進める計画を発表。その第1段階として、選手たちはまず個別での練習が可能となったが、ピッチに同時に立てるのは最大6人までとなっている。

 また、選手はウエアに着替えた状態で施設に到着し、練習中以外は手袋とマスクの着用が求められる。さらに、それぞれの練習を終えた後、選手は翌日に使用するウエアが入ったバッグを支給される。

 スペイン1部リーグのプログラムでは、その後小集団に分かれての練習が許可され、大人数でのチーム練習が再開されるのはさらに後になる。

 6月上旬に予定されている解除計画の最終第4段階について、政府は400人未満の屋外イベントであれば開催できると説明している。

 同リーグは今シーズンを完了させるため、無観客開催によって6月中旬から試合を再開することを提案している。

 6日時点で約2万6000人の新型ウイルスによる死者が確認されているスペインは、世界で最も深刻な被害が出ている国の一つとなっている。(c)AFP