【5月7日 AFP】バスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)入りを果たしている米プロバスケットボール(NBA)の名選手、パトリック・ユーイング(Patrick Ewing)氏が6日、数年前に自宅が強盗の被害に遭い、五輪の金メダル二つと、カレッジバスケットボールの優勝リングを盗まれたと明かした。

 米スポーツ番組「ダン・パトリックショー(The Dan Patrick Show)」のインタビューでユーイング氏は、1992年バルセロナ五輪で「ドリームチーム」の一員として獲得した金メダルをはじめ、1984年ロサンゼルス五輪の金メダルと、米ジョージタウン大学(Georgetown University)時代に獲得したNCAA男子バスケットボール・トーナメント(NCAA Men's Basketball Tournament)の優勝リングも盗まれたと話した。

「あるときニューヨークの自宅に強盗が入り、私のメダルを盗んでいった」

 現在は母校のジョージタウン大学でヘッドコーチ(HC)を務めるユーイング氏は、カレッジバスケットボールの優勝リングはオークションサイト「イーベイ(eBay)」に出品されていたため取り戻したという。

 またユーイング氏は、五輪金メダルの盗難をUSAバスケットボール(USA Basketball)のジェリー・コランジェロ(Jerry Colangelo)会長に相談した結果、代わりのメダルを受け取ったと明かしている。

「彼が面倒を見てくれた。偉大な男だ」とコランジェロ会長に感謝したユーイング氏は、強盗が自身を意図的にターゲットとして選んだと確信しており、「有名人であることが嫌になる時もある」と付け加えた。

 ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)などでNBAで17年プレーしたユーイング氏は、オールスターゲーム(NBA All-Star Game)に11度出場している。(c)AFP