【5月7日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は6日、フェイスブックとインスタグラム(Instagram)上でのコンテンツの許可・削除に関する決定権を持つ「最高裁判所」としての機能を持つ独立監視委員会のメンバー20人を発表した。

 監視委員会は、これまで検閲や偽情報、表現の自由をめぐる論争を引き起こしてきたような投稿についての最終決定を下すことになる。

 フェイスブックの公共方針責任者、ブレント・ハリス(Brent Harris)氏は、監視委員会の創設について、「フェイスブックで最も難易度の高いコンテンツ判断をする際の方法の根本的変化」に向けた第一歩となると説明した。

 6日に発表された委員20人には法学者、人権活動家、ジャーナリストのほか、ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞者のタワックル・カルマン(Tawakkol Karman)氏、デンマークのヘレ・トーニングシュミット(Helle Thorning-Schmidt)元首相が含まれ、出身国も多様な顔触れとなっている。

 委員は今後40人に増員される予定。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により集会や渡航が制限されていることから、委員会の審理開始のめどは立っていない。(c)AFP