【5月7日 AFP】ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は6日、新型コロナウイルス対策として閉鎖していた学校や店舗の再開を認めた。同国の一流選手が活躍するサッカーの1部リーグ、ブンデスリーガ(Bundesliga)の試合も認めるとし、ドイツでは5月中に市民生活がほぼ正常化することになる。

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 ドイツ16州の知事らと協議を行ったメルケル氏は、公衆衛生とソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)に関する規則の順守を条件に、すべての学校と店舗の再開が可能となると言明。ブンデスリーガは無観客で試合が再開されると述べた。

 メルケル氏は「きょう、われわれはパンデミック(世界的な大流行)の第1段階から抜け出した状態にあるといえる」との考えを表明。ドイツは新型ウイルスの拡大を抑制するという「目標を達成した」と述べた。市民生活の正常化は理論上、直ちに実施されるが、実際には各州が個別に告知することになる。

 詳細を記した合意文書によると、より大胆な動きを正当化する理由には「制限解除に向け最初の措置が導入された4月20日以降も、新規感染者数は低い水準を維持」し、「感染の第2波」がこれまでのところ検知されていないことがあるという。

 ただし文化部門は活動が制限されたままで、大規模な集会は引き続き8月末まで中止。国境も閉鎖されたままとなる。(c)AFP/Femke COLBORNE and Peter WUETHERICH