【5月6日 AFP】(更新)スイス・ジュネーブに駐在する中国の陳旭(Chen Xu)国際機関代表部大使は6日、新型コロナウイルスの発生源に関する調査について、世界的な大流行が終わるまでは国際調査団を招請することはないと述べた。

 陳大使はオンラインで行われた記者会見で、中国の優先事項はまず、新型ウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)に打ち勝つことと、同ウイルスの「不条理でばかげた」政治問題化に対処することだと語った。

 世界保健機関(WHO)は、昨年12月に中国の武漢(Wuhan)で初めて報告された同ウイルスの動物起源をめぐる調査について、中国からの参加要請を希望する意向を示している。

 WHOの招請はいつになるだろうかとの質問に対し、陳氏は「現時点での最優先事項は、完全に勝利するまでパンデミックとの闘いに集中することだ」と回答。

「われわれはあらゆる種類の調査、質問、評価を忌避しているわけではない」と説明し、将来起こりかねない公衆衛生上の危機に備えるために、国際的な取り組みを支援する心積もりがあるとした。

 その上で「(国際調査団の)招請を行うかどうか、またどのように行うかについては、今は適切な優先順位設定が必要であり、また適切なムードが必要だ」との見方を示した。(c)AFP