【5月6日 AFP】エジプトの検察当局は5日、首都カイロの刑務所に収容されていた男性が新型コロナウイルス対策で配布されていた消毒液を水と勘違いして飲んでしまい、アルコール中毒で死亡したと明らかにした。男性はミュージックビデオのクリエーターで、アブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領を批判する映像を制作したとして逮捕・収容されていた。

 死亡したのはシャディ・ハバシュ(Shady Habash)さん(24)。検察によると、ハバシュさんは水の入ったボトルだと勘違いして消毒液を飲み、その後、胃けいれんを起こしたと訴えたという。

 検察から事情聴取を受けたハバシュさんと同じ監房の被収容者によると、ハバシュさんは「誤って」消毒液を飲んだと述べていたといい、消毒液が入ったボトル2本が「ごみ箱に捨てられていた」という。

 ハバシュさんは2018年3月に「フェイクニュースの拡散」と「違法組織への所属」の疑いで拘束された。ハバシュさんの死をめぐっては、複数の人権活動家がソーシャルメディアで疑問を呈している。(c)AFP