【5月6日 AFP】米西部ユタ州で4日、高速道路をパトロール中の警察官が様子のおかしい車を止めたところ、車を運転していたのは5歳の男児だったという出来事があった。

 ユタ・ハイウエー・パトロール(Utah Highway Patrol)によると、男児は警察官に対し、高級車のランボルギーニ(Lamborghini)を買ってくれない母親と口げんかをした後、家を出たと語ったという。

 パトロール隊はツイッター(Twitter)に「彼は車を運転してカリフォルニアに行き、自分でランボルギーニを買うことにした」と投稿。しかし「買うには資金が足りなかったかもしれない。彼は3ドル(約320円)しか持っていなかった」と続けた。

 パトロール隊が公開したドライブレコーダーの映像には、男児が運転していたSUV(スポーツ用多目的車)が蛇行運転を続け、他の車両やトラックに追い越される様子が捉えられている。

 男児の身元は非公表となっている。

 警察によると、男児は警察に止められるまで、自宅から約3〜4キロの距離を運転。男児の家族は「当日の朝は男児の上のきょうだいが面倒を見ていたが、きょうだいは寝てしまい、男児は家のフックに掛かっていたSUVの鍵を取った」と説明したという。

 警察は「幸運にも、男児の短時間の運転中にけがをした人はおらず、物損も見つからなかった」と報告した。(c)AFP