【5月6日 AFP】テニスの各統括団体は4日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による影響が特に大きい選手たちを支援する基金を設立したと発表した。すでに600万ドル(約6億4000万円)以上の資金を集めたという。

 男子プロテニス協会(ATP)、女子テニス協会(WTA)、国際テニス連盟(ITF)、そして各四大大会(グランドスラム)は共同でコメントを発表し、選手救済プログラムを通して「新型ウイルス感染症(COVID-19)の国際的な影響により、前代未聞の困難に直面している」プレーヤーを支援すると述べた。

 今年のテニスシーズンは少なくとも7月12日までの中断が決まっており、「男女約800人のシングルス・ダブルス選手」が金銭的な支援を必要としているという。受給資格は、ランキングと過去の獲得賞金によって決まる。

 新型ウイルスの影響でテニス界の日程は混乱状態に陥っており、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2020)は戦後初の中止、全仏オープン(French Open 2020)は9月への延期が決まった。

 全米テニス協会(USTA)は、ニューヨークで開催される全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)の開催可否について、6月中旬に決断を下すとしている。(c)AFP