【5月6日 AFP】(更新)英国統計局(ONS)の5日の発表によると、英国の新型コロナウイルスによる死者数は3万2313人に増加し、イタリアを抜いて世界で2番目の多さとなった。

 イタリアの現在の死者数は2万9029人。死者数が世界で最も多いのは米国で、6万8700人となっている。

 ONSが発表した死者数は、政府の公式集計にはまだ反映されていない。政府発表の死者数は現在、2万9427人。

 英保健・社会福祉省は当初、病院での検査で新型ウイルスの陽性反応を示した人のみを死者数に含めていた。しかし、週に1度発表されるONSの統計では、2週間前までの期間を対象に、老人ホームなど病院以外で亡くなった人の数も含めた集計を行っている。

 死者3万2000人超の統計は4月末にかけての状況であることから、英国の死者数は何日も前から欧州最多だった可能性が高い。

 しかし英政府は、死者の集計方法は国によって異なるため国際比較は困難だと強調。ONSの保健分析責任者、ニック・ストライプ(Nick Stripe)氏はツイッター(Twitter)への投稿で「死亡登録データを英国ほど迅速かつ頻繁、広範で徹底的に公表している国はない」と述べた。(c)AFP