自転車で世界旅行中の韓国人男性、ギニアで足止め 差別に遭遇も続行へ意欲
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■人種差別にも動じず
リーさんがフェイスブック(Facebook)で助けを求めると、あるゲストハウスを紹介され、彼を泊めてくれることになった。リーさんはここに数か月滞在することになるだろうと考えている。
「ショックではなかった」と話すリーさんは動じることなく、コナクリには良い人が大勢いると話し、世界一周旅行ではもっと深刻な問題が降りかかっていたかもしれないと語った。
また、彼のような自転車で世界をめぐる旅人たちに言及し、「私たちはたくさんの想定外の物事を想定している」と説明。
今回の窮地は、旅の途上で現実に起こり得る、交通事故や深刻な病気などに比べればましな方だとも話した。
2018年3月にニュージーランドで旅を始めたリーさんは、ユーチューブ(YouTube)上で日々をつづった動画の投稿を開始。働いて貯金するためにオーストラリアへ渡った後は、欧州へと向かった。
いつでもどこでも好きな場所で立ち止まることができる「自転車の旅は全世界を旅行するのに最適な方法だ」とリーさんは語る。
イタリアやスペインで悪戦苦闘しながら山々を越えた後、モロッコへと進み、広大なサハラ砂漠に足を踏み入れた。
だが過酷な環境にもかかわらず、自転車の旅はスムーズだったという。
「砂漠の真ん中では、何日間、何週間、何か月にもわたって、果てしない地平線以外に何もない」
現在、リーさんはコナクリのゲストハウスでのんびりと過ごしており、読書をしたり、テレビ番組などを見たりしているという。
だが、制限が解除されれば、コートジボワールに向かって旅を続ける予定だ。そこからは1年以上をかけ、南アフリカを目指すかもしれないという。
リーさんは「自分がやれると思う限り、できるだけ多くの国を回りたい」「2年間旅をしてきたが、十分だとは思っていない」と話した。(c)AFP/Carol VALADE with Emmet LIVINGSTONE in Dakar