【5月5日 AFP】世界バドミントン連盟(BWF)のトマス・ルンド(Thomas Lund)事務局長は、新型コロナウイルスの危機終息後に「できるだけ早期」にシーズンを再開したいとしながらも、各国の渡航制限が先の見通しを困難なものにしているとの認識を示した。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との闘いで各国が渡航制限や隔離期間を設けたことにより、バドミントンはテニスやゴルフをはじめ、世界を転戦するその他のスポーツと同様に大きなハードルに直面している。

 ルンド事務局長は、AFPの取材に対して、改定された2020年のカレンダーが間もなく発表されるとのコメント文を出した一方で、状況は依然として流動的であると慎重な構えも見せた。

「できるだけ早期に大会を開始する準備を整えている。これにはBWFの2020年カレンダーの改訂版を策定することも含まれている。その発表は間もなく行われるだろう」「しかし現時点において、国際的な動きや各国と地域が個々に設けている入国制限が解除され、大会に参加する選手や関係者、審判、スタッフの安全が確保される時期について予測するのは難しい」

 すでに、シーズンのハイライトとなる男子の国・地域別対抗戦トマス杯(Thomas Cup)と女子の同対抗戦ユーバー杯(Uber Cup)は、新型コロナウイルスの危機が過ぎ去る期待とともに延期されている。5月に開催予定ながらもいったん8月に延期されていた大会は、現時点で10月にデンマーク・オーフス(Aarhus)で開催されることになっている。

 各国で渡航制限やロックダウン(都市封鎖)の措置が講じられ、世界のプロスポーツが活動停止状態に追い込まれた3月中旬以降、バドミントンはすべての大会が中断されている。(c)AFP