【5月5日 Xinhua News】世界最高峰のチョモランマ(Qomolangma、エベレストのチベット名)に登るのは、薛強強さん(37)にとって今回が初めてとなる。中国は今月、チョモランマの高さの再測定を実施する予定で、薛さんは測量チーム「第一大地測量隊」のメンバーだ。測量チームは中国自然資源部の傘下にあり、外交部や国家体育総局、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)と共に測量登山を組織している。

 調査の公式発表は先月30日に行われたが、そのしばらく前から準備は始まっている。薛さんを含むチームのメンバー53人は、チョモランマとその周辺地域で、予備的水準測量や重力探査、全地球航法衛星システム(GNSS)測量、天文測量などを3月2日から行ってきた。

 測量チームの李国鵬隊長は、天候が許せば最終的な登頂は今月行う予定だと話す。

 1949年の新中国成立以降、中国の調査チームはチョモランマの大規模な測定と科学調査を6回実施した。1975年と2005年の2回は標高値を公表。それぞれ8848・13メートル、8844・43メートルと発表した。

 李さんによると、同チームは今回、測量やマッピングの技術として従来のものと現代的なものの両方を使用。GNSS測量や精密水準測量、ジオディメーター、積雪深レーダー探査、重力探査、天文測量、衛星リモートセンシングなどが活用されているという。測定には、中国の衛星測位システム「北斗(Beidou)」や国内で開発された測量機器が利用されている。(c)Xinhua News/AFPBB News